【話題】シベリアの永久凍土から発見、2500年前の王女と戦士のタトゥー

2500年前のシベリアの永久凍土の中から、日本人のルーツの一つとも言われているアルタイ騎馬遊牧先住民の王女と、王女の死去に際して一緒に埋葬された2人の護衛戦士の鮮明なタトゥーが発見されたそうです。
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アルタイ山脈地方、ウコク高原の永久凍土から発見されたミイラは、ウコクの女王、あるいはアイス・プリンセスと呼ばれています。古代ギリシャの歴史家であり、“歴史の父”と称されるヘロドトスが紀元前5世紀に記した遊牧民の姿は、アルタイ地方のパジリク古墳群に見られる人々を示すと考えられており、発掘されたミイラに見られる華麗なタトゥーは「もっとも精巧な古代の刺青」として知られています。

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(女王と同じ台地で発掘された、戦士のタトゥー。以下の全ての図面はロシア科学アカデミーシベリア支部の Elena Shumakova 氏によるもの)ウコク高原は、ロシア・シベリア南西部と中華人民共和国、カザフスタン、モンゴル国との近くに位置するアルタイ山脈地方にある広大な草原。大規模な考古学調査により、同地の永久凍土からは古来アルタイ山脈で暮らしていたパジリク人とみられる凍ったミイラが発見されています。
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(ウコク高原)また西のシティア人の文化と似通った“パジリク文化”のものと見られる多くの青銅器(パジリク古墳群)も見つかっており、その1つが、ロシアの考古学者ナタリア・ポロスマクによって1993年に発掘された「アイス・プリンセス(ウコクの女王)」。同様の永久凍土からは、紀元前300年ごろのものと見られる、合わせて3体の刺青を施されたミイラが発掘されています。Princess Ukok, tattoos on her shoulder
(“ウコクの女王”のタトゥーを示す図)女王は25歳前後の若さで死亡したと考えられており、衣服を着た生前の状態のまま永久凍土に封じ込まれ、数千年という時間を過ごしてきました。6匹の馬と鞍、死後も護衛を務める2名の戦士、明らかなステータスをしめすシンボルと服飾品は、おそらく語り部やヒーラーのような神聖な人物を示すものだとナタリア・ポロスマク博士は語っています。

また、肌を彩るタトゥーは数多見られる古代のタトゥーに比べて、非常に複雑であり、最も美しいものだと博士は述べます。

「それはタトゥーアートの驚異的なレベルです。信じられない」

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(戦士の肩に刻まれたタトゥー)

ヘロドトスの歴史書にも登場する、伝説上の生き物「グリフィン」を思わせるクチバシと山羊の角をもつ生物、長い尾をもつ豹や翼をもつユキヒョウ、魚などの意匠も見られるタトゥーは、まさに古代の洗練されたデザインの一例を示すものです。

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(ウコク高原の女王のミイラに見られる、タトゥーを施された手。指や手首にもタトゥーが見られる)

princess, fingers tattoo
(女王の手に施されたデザインを図面で示すもの)

かの地は「アルタイの黄金山地」の一部としてユネスコの世界遺産にも登録されており、ユキヒョウなどの絶滅危惧種やアルガリ、ソウゲンワシ、ナベコウに生息域を提供している貴重な地域でもあります。

なお、ミイラなどが発掘される地域は中ロの間で所有権をめぐって係争が絶えず、アルタイ共和国もノヴォシビルスクに保管されている出土品の返還を求めているそうです。

(Via.Siberian Times)


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アルタイ先住民と言えば、日本人のルーツの一つとも言われております。

これは世紀の大発見!